極悪彼氏
あたしを待っていたのは数人のギャル。



「何目立ってんだよ」

「何なの?あの茶番。あんたにトップなんか取れるわけないでしょ」

「ってか、女が出ていい場所じゃねぇんだよ」



お兄ちゃん、あたし…いじめられますっ…。



連れて行かれた体育館倉庫でボッコボコ。



顔にも遠慮なくグーが飛んできた。



ケンカって痛いんだね、お兄ちゃん…。



でも男に殴られるよりマシかな?



なんて思いながら誰もいなくなった体育館を出た。



「「あっ…」」



コタローの友達が女の人を連れ込もうとしてます。



あたしボロボロだし…。



気まずいし…。



「お前、ちょっといいか?」

「あたし?」

「話してぇと思ってたんだ」



『ちょっとゲン!?あたしは!?』



そう言ってる女の人を離し、少し待ってろと言っていた。



そしてあたしは現在、学食にいます。



昼休みでもないので人はいない。



「飲め」

「いただきます」



もらった炭酸を一気飲み。



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