極悪彼氏
たぶん追いかけてこれない。



スエットを履いてたけど上はなにも着てなかったから…。



何なのあの女の勝ち誇ったような顔!!



「リ~ク~ちゃぁぁぁぁん…」

「どうした?」

「コタローが浮気したぁ~!!」

「よしよし、迎えに行ってあげるから。今どこいんの?」



リクちゃんが歩いて迎えに来てくれた。



一緒にリクちゃんちに行き、泣いてるあたしを慰めてくれる。



山のように出されたお菓子。



リクちゃん流の慰め方なんだろう…。



「コタの部屋に女がいた…」

「最中?」

「違うけど今からするかも…。コタちん、風呂上がりだったし…。超きれいな人だった…」

「夢羽はカワイイよ」

「慰めになんない…」

「でもあの人ウソとかつかなそう。めんどくさいとか言って」



確かにそうだけど…。



なにもケンカしてる時に女呼ばなくてもいいじゃん!!



謝ろうとしたのに…。



「浮気じゃないかもしれないじゃん?」

「知らないもん…」



コタローなんか知らない!!



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