極悪彼氏
部屋に行くと、夢羽は制服を脱いでる途中だった。



絶景なり。



今日のパンツは黄緑か。



「なん…で…?」

「勘違いしてんじゃねぇよバカ」

「あっ、着替え中なんですけど…」

「だから?」

「じゃあ…気にせず続きをどうぞ…」

「アイツはただの幼なじみ。4年ぶりに戻ってきたから会いに来ただけ。別に浮気とかじゃねぇ」



泣き顔で、着替えながら俺に疑いの目。



信じられないとでもいったようだ。



黙ったまま着替えを終え、ベッドに座った夢羽はおもむろにバッグからチョコを取り出し食べ始めた。



意味わかんねぇんだけど…。



「なにしてんの?」

「リクちゃんにもらったから…やけ食いいだもんね…」

「やけになる必要がどこにあんだよ」

「どうやって信じたらいいかわからない!!」

「あ!?俺がウソついてるように見えんのか!!」

「追いかけてきてくれなかった!!」

「今来ただろ」

「じゃあ今までなにしてたの?」



マジで信じてねぇ…。



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