極悪彼氏
このコタローの教室にいても文句さえ言われない人物。



コタロー達と同じ2年生だ。



「あたしみたいにボコられちゃえばいい…」

「琥太郎、この子性格悪くない?」

「嫌いだから!!」

「マジで!?やっぱ嫌われた~」



それで笑ってる余裕とか!!



コタローの友達のくせに性格最悪じゃん!!



あのゲンさんまで友達だとは思えないから!!



「夢羽、教室行くぞ」

「コタローのクラス!?」

「担任がうるせぇ」

「今放課後だよ…?」

「文化祭の手伝い」



あのコタローが文化祭…?



それに手伝い?



明日は雪か雨?



それとも台風かしら~?



そんな心配を余所に、あの女まで着いてきた。



どうやら同じクラスらしい…。



超最低だよ…。



コタローの教室を開けると、騒がしかったはずの空間が凍てついたように静かになった。



原因、この彼。



「小田切…君?」

「手伝う」

「別に大丈夫だよ!?君の手を煩わせるようなことは…」



ビビられてます…。



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