極悪彼氏
コタローはなんてことなく看板にする板を作り上げた。



「次」

「まだ…やるの?」

「担任がやれって言う」

「じゃあそこに立ってカメラ目線でこっち向いてくれる?」

「わかった」



なんか写真撮り始めたんだけど。



何してるの?



コタローも疑問に思わないのかね…。



「もういいよ!!協力ありがとう、小田切君」



こんな爽やかな人がこの学校にいたのかと思う。



イメージは野球部キャプテンだ。



名前知らないからキュウちゃんでいいや。



「お前俺んち」

「んなぁ!?なんで?」

「泊まれ」



コタローは絶対逃がしてくれないだろうな…。



リクちゃんが学校来てれば一緒に帰ったのにぃ~…。



「琥太郎、送ってよ」

「モコはひとりで帰れ」

「ヒヨコ贔屓!!」

「夢羽とモコは別もん。今から夢羽の時間」

「コタらし~。じゃあね、ムーちゃん」



嫌いだから!!



コタちんが送るとか言い出さなくてよかった…。



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