極悪彼氏
カワイイなぁ~、コタロー…。



そういうとこピュアだよね。



「なぁ、夢羽って誕生日いつだ?」

「12月だけど?」

「へぇ」

「コタローはもうすぐだよね」

「ん、夢羽と一緒にいる」

「えっ!?ゲンさんたちと集まるんじゃないの?」

「何で知ってんだよ」

「毒舌女王から聞いた」

「リクか。なら言ったのはイズルだな…」



だから一緒にはムリでしょ。



コタローだから、友達を優先しそうな気もしてたし。



「夢羽も一緒」

「悪いよ、そんなの」

「俺がお前といたいって言ってんだけど?」



あぁぁぁぁ~…、ヤバい…。



今日のコタローは甘すぎる…。



「祝ってほしい?」

「あたりまえ」

「じゃあ一緒にいてあげる」

「上から目線だな」

「コロッケ、ちょっと休憩…」



座るコタローの膝の上に乗った。



自分からなんて滅多にしないけど…。



好きが溢れすぎてて行動に移さなきゃおかしくなっちゃいそう…。



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