極悪彼氏
【琥太郎】



何をしても楽しくない。



今日は1年をボコボコにした。



いや、性格には俺はしてない。



俺に着いてきてるヤツがやったのを、俺が見てただけ。



いつもと変わらない日常。



くだらない。



いつもの指定席に座り、ケータイを開いた。



彼女からのメールにめんどくさくてケータイを閉じて。



「コタ、戻ったか」

「ん」

「当分誰も戻ってこねぇだろうな」

「楽しそうだもんな、アイツら」

「会わせたいヤツ連れてきた」



は?



ゲンジが連れてきたのは目も当てられないような顔の女。



想羽さんの妹…。



「何のつもりだ…」

「煮るなり焼くなり好きにしろ。お前の気が晴れるならな」

「いい加減にしろよ…」

「女待たせてるからじゃあな」



ふざけんじゃねぇ!!



なんで俺がこんなのと…。



まぁいい、めんどうはごめんだ。



ゲンジがいなくなった教室はふたりだけ。



それにしてもずいぶん派手にやられてんな。



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