極悪彼氏
黒板に書いた式と答え。



そりゃあ正解だ。



なんだかすごく…疲れた…。



やっと休み時間になり、解放された俺。



「お前頭いいんだな!!」

「何しに来たんだよ…」

「約束したじゃねぇか。見に来るって」

「夢羽んとこは?」

「先に行ったからな」



一方的な約束じゃねぇかよ…。



俺は頼んでねぇ…。



「小田切の母ちゃん美人だ…」

「若くね?俺、許容範囲」

「俺も余裕で行ける」



なんか俺の母ちゃんになってんじゃねぇかよ。



勘違いされまくり…。



「小田切君のお母さんですか~?」

「まぁそんなもんだ」

「美人ですね!!」

「お前カワイイな」

「お母さんの力で彼女にしてくれませんか?」

「はははっ!!そりゃあ本人次第だろ。お前モテんだな」



ここぞとばかりに女がアピールしてきやがる。



だけど今離してるのは彼女の母親だということを誰も知らない。



「メシ食いに来るか?」

「あたしも行っていいですか?」

「お前誰だ?」

「琥太郎の幼なじみで~す」

「好きにしな~」



モコが行くのか!?



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