極悪彼氏
反論しなきゃしないで不服らしい。



めんどくせぇオヤジ。



「すき焼きじゃねぇか!!コタローは野菜だけ食えよ~。あと椎茸な」

「みみっちぃ…」

「すき焼きは戦争だからな!!」



そうなのか…。



和気あいあいと食うもんじゃねぇのか…。



初めて食ったすき焼きはマジで革命かと思った。



これ、マグロの次に毎日食える…。



でもなぜか俺の卵の上に置かれるのはしらたきとネギ。



「肉食いてぇ」

「あ!?誰が買った肉かわかって言ってんのかコラ」

「ごちそうさまでーす」

「棒読みっ!!どうしても食いてぇなら頭下げろよ」



ふざけやがってクソジジイ。



ケンカ売ったって俺が負けるってわかってるくせに。



余計腹立つ…。



「モコリンにはお肉あげちゃうよ~。成長期だから食わなきゃな!!」

「あんた大人げなさ過ぎ。コタローがかわいそうだろうが!!修羽、コレ、あたしが買いに行った肉なんだから食いたいならあたしに頭下げな」

「そりゃねぇよ!!ひでぇよ!!俺、大黒柱じゃん!!」



夢羽の母ちゃん…好きだ。



< 317 / 480 >

この作品をシェア

pagetop