極悪彼氏
飛んできてくれた渚ちゃんと部屋でしんみり。



「め、めでたいじゃん?」

「コタローになんて言われる?」

「知らないよ。ってかまず夢羽は産みたいの?」

「産みたいか…わかんない…。あたしまだ子供だし…」

「じゃあ素直にそう言えばいい。ウジウジしたってどうにかなる問題でもねぇんだから」

「そうだけど…。コタローは学校やめなきゃならないし…働かなきゃだめで…」

「そんなのコタが決めること!!とにかく送るから行くよ」



えっ!?



渚ちゃん強引すぎっ!!



心の準備が全くできてないのに!!



グイグイ引っ張られて、車に乗せられて。



あっという間にコタローのマンション。



「好きなヤツの子供できたのに、なんて顔してんの」

「不安なんだもん…」

「あんたが好きになったコタローを信じてないの?」

「でも…」

「とにかく一人じゃどうにもなんないんだから話し合いなさい」



そう言われ、仕方なくコタローの家に合い鍵で入った。



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