極悪彼氏
京太郎さんはいない。



コタローはソファーで昼寝してた。



渚ちゃんはここまでだと言って帰ってしまって…。



「オヤジ?」

「違う、あたし…」

「なんだ、夢羽か…」

「お話があって…来たのだけど…」

「あ?眠い」



言い出すことができない。



勇気が出ない。



コタローの言葉が…怖い…。



「起きて?」

「なんだよ…」

「あの…」

「お前来たからベッドで寝る…」

「ちょっ、待って!!」

「うるせぇ…」



眠そうなコタローに引っ張られ、やってきたベッドルーム。



これじゃあ話なんてできない!!



「あのねっ!?」

「だからなんだよ…。昨日徹夜でゲームしてたんだから寝かせろ…」

「コタローって子供好き!?」

「ガキは嫌い」



やっぱり…。



コタローにしたら究極にめんどくさい存在だろう…。



でもコタロー…。



「コタローの赤ちゃん…できたかもしれない…」

「あっそ…。えっ?今なんて…?」



怖い…。



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