極悪彼氏
ガバッと布団を頭からかけられ、ベッドの中に強制連行。



そのまま抱きしめられていつものお昼寝体制。



「明日病院行くからな」

「ん…」

「何だよ、その顔」

「迷惑じゃないの?」

「お前の問題じゃねぇ。俺とお前の問題だ。迷惑もクソもあるか」



まさかこんな風に言ってもらえるとは思ってなかった。



嬉しくて泣けてくる…。



腕枕してるコタローの腕に涙がたくさん滲んだ。



何も言わず、頭をなでてくれるコタローの手が暖かすぎて…。



気がつけばコタローの腕の中で眠っていた。



「コタロー…?」

「寝とけ」

「どこ行くの…?」

「便所」



動き出したコタローに目が覚めてしまい、リビングに行こうとした。



話し声…?



「急に!?」

「とにかく自分で稼ぎてぇ。だから…あの話し、受ける」

「俺的には超嬉しいけど二世タレントはキツいよ?」

「俺はやる。絶対オヤジには負けねぇ」



二世タレント!?



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