極悪彼氏
指示通りに動けばいいと言われたけど、指示だけではイメージが湧かない。



困った事態。



何度やっても取り直し。



初心者すぎて、俺には向いてないんじゃないか?



これはもう、最後の手段に出る。



今から俺は…梶さんだ。



あの人ならセクシー路線だろ。



男気があってカッコイイし、あまりふざけたりしないクールタイプ。



おまけに俺より大人。



「急に雰囲気変わったけど…大丈夫…?」

「俺、頑張る」

「よし、頑張ろう!!」



梶さんなら寝起きもカッコイイはずだ。



目覚めて汗をかいてたらきっとそれはそれで色っぽく見える男。



冷蔵庫とか、なんかかっこよく開けちゃって。



見つけたスポーツドリンクを一気飲み。



やっとカラダが満たされた…って気分になった。



「すっげ…、今夏かと思った…」

「琥太郎君!!今までの何はだったんだい!?ってか今の…何?」



頑張った俺。



むしろ梶さんだ。



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