極悪彼氏
次の日は普通に学校に来た。



無性に…暴れたい。



夢羽に会ってねぇからストレスかも。



「アイツ隠し子じゃね?」

「前ほどのインパクトねぇよな。ビビって損した」

「何頭気取ってんだっつーの。すげーのはアイツの周りだろ」



1年のクソが。



調子くれてっとマジでシバくぞコラ。



「ぐはっ!!」

「隠し子じゃねぇよ。今は公の子だボケが」

「冗談っス…」

「うるせぇぞ。お前、大口たたけるぐれぇ強いんだろ?ヒマだから相手になれよ」



久しぶりに暴れた。



単独でこんなこと、滅多にしない。



でも…俺だって心が折れそうなんだ。



慣れねぇことして、頭下げたり笑ったり。



向いてねぇかもって、始める前からずっと思ってる。



だけど稼がなきゃ夢羽を幸せにできねぇんだ。



俺はやるしかねぇから。



俺が折れたらダメだから…。



「何人でも相手になってやるよ。数連れて出直してこい。俺も今ぶち暴れてぇからな」



どうすりゃいいんだ!!



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