極悪彼氏
秋のドラマの準レギュラー。



まずは成功させたい。



小説を読んだら、なかなかおもしろい話だったし。



俺の全部をいつも全力で出すだけだ。



『この親子にはもう笑うしかないですよね~』

『そうですね~。でもあたし、琥太郎君って正直で結構いいと思いますけどね』



好き勝手言われたっていい。



全部俺が悪い。



バッシングなんてあって当たり前のことだ。



「コタ、仕事の時間」

「はい」

「今が攻め時だからな」



話題性に富みすぎてて、仕事より別のことで囲まれるからマネージャーがついた。



何も語らないのも疲れるから、そんなときにフォローしてくれる。



仕事と学校、両立も大変で。



今、ちゃんとやっとかなきゃ…俺はきっと潰れてしまうから。



だからやるしかねぇんだ。



早く迎えに行ってやんねぇと…誰かにもってかれる前に。



そばにいねぇから、いつまでも俺だけを見ててもらえるとも限らないからな。



< 417 / 480 >

この作品をシェア

pagetop