極悪彼氏
生きてきて初めて、全力で突っ走った。
バッシングを正面から受けて、とにかく戦った。
夢羽が見てくれるように、毎日話題になるように。
自分にはあまり気を使わず、最後に行った時に聞いた夢羽の銀行口座に毎月振り込みはかかさない。
最近、振り込む額が大きくなった。
まだ頑張る。
まだ見ぬ子供のために、会いたくて仕方ない夢羽のために。
「琥太郎さん、時間です」
「今行きます」
タバコを灰皿に押しつけ、向かうのは極寒の外。
タバコの煙りか、白い息のせいかわからねぇ。
とにかくすべてが白い。
「昨日熱出したって?」
「大丈夫ですよ、薬飲んだら落ち着いたんで」
「もっとワガママなヤツかと思ってたけど、頑張ってんじゃん」
「早く子供に会いたいんで」
「あれってマジなの?」
「真実です。いつ迎えに行けんのかわかんねぇけど」
「どれぐらい会ってねぇの?女と」
「かれこれ…3年になりました」
さすがに焦る…。
バッシングを正面から受けて、とにかく戦った。
夢羽が見てくれるように、毎日話題になるように。
自分にはあまり気を使わず、最後に行った時に聞いた夢羽の銀行口座に毎月振り込みはかかさない。
最近、振り込む額が大きくなった。
まだ頑張る。
まだ見ぬ子供のために、会いたくて仕方ない夢羽のために。
「琥太郎さん、時間です」
「今行きます」
タバコを灰皿に押しつけ、向かうのは極寒の外。
タバコの煙りか、白い息のせいかわからねぇ。
とにかくすべてが白い。
「昨日熱出したって?」
「大丈夫ですよ、薬飲んだら落ち着いたんで」
「もっとワガママなヤツかと思ってたけど、頑張ってんじゃん」
「早く子供に会いたいんで」
「あれってマジなの?」
「真実です。いつ迎えに行けんのかわかんねぇけど」
「どれぐらい会ってねぇの?女と」
「かれこれ…3年になりました」
さすがに焦る…。