極悪彼氏
頭は悪くないから、学校に戻るのは簡単で。



今、19歳で高校3年生。



コタローとの約束を果たすため、毎日勉強してる。



まぁ、勉強になってるかどうかは謎なとこだけど。



最後にコタローに会った時、目が覚めたらコタローがいなかった。



パパに真実を告げられて取り乱したあたしは大暴れ。



家を出て、コタローの元へ行こうとした。



あまりにも辛すぎる現実だったから…。



どうにか落ち着いたあたしに、パパが手紙をくれた。



メールすらしたことがないのに、初めてもらったコタローからの手紙。



『夢羽へ
今すぐ、お前と暮らすことはできない。
もっとちゃんとした男になって、俺が迎えに行くまでひとりで待ってろ。
迎えに行ってやるから、学校だけは卒業してほしい。
想羽さんが学べることは幸せだって言ってたからな。
毎月夢羽の口座に生活費と学費を振り込むから。働いたりして、俺の大事なもんとの時間減らすなよ?』



なんともコタローらしい文章。



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