極悪彼氏
働かなくていいと言ったのに、夢羽は秘書の資格をとってバリバリ働いていた。



社長秘書ってなんだよ…。



新しい冷蔵庫に買ってきた飲み物を入れてる夢羽に聞いた。



「仕事やめんだろ?」

「すぐには無理。引継とかあるし」

「ずいぶん可愛がられてるらしいじゃん、社長に」

「パパの知り合いみたいだからね。コネで雇ってもらったようなもんだし」



その社長、若いんだって?



疑いたくはないけど…。



俺がいない間、夢羽は誰かと…。



「な、なに…?」

「他の男にフラフラした?」

「想太郎に見られるので…」

「聞いてんだけど。答えるまで離さねぇ」

「…………教えない」



えっ…。



マジで…?



俺…お前を攻めていい?



いいわけねぇよな…。



なんの保証もなく待ってろなんて言っといて5年も放置…。



俺が悪いわけだし…。



「って、わかってても無理」

「コタローが放置したんでしょ」

「イヤなもんはイヤ」



その男ぶっ殺す。



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