極悪彼氏
ふたりで溶け合ったベッドの上。



5年ぶりね夢羽は昔と変わらぬ反応を見せてくれた。



俺しか知らないカラダだと、確信した瞬間で…。



「それ何?」

「睡眠薬」

「えっ!?飲むの…?」

「コレがねぇと眠れねぇから」

「もういらないよ。忘れたの?あたしはコタの安眠枕でしょ?お酒も飲んだし、やめといたら?」



そうか…。



そうだったな…。



眠れなかったのは夢羽が近くにいなかったからなのか…。



出した薬を戻し、ベッドに入った。



想太郎が起きた時のことも考えて服は着てる。



夢羽に腕枕をして、抱き寄せて。



「想太郎がいちばんだけど、ふたりの時間も大事にしようね?」

「けなげ過ぎ」

「恋い焦がれ、待ちこがれて。夢羽ちゃんは大人になりました」

「俺はガキだな。お前に対する気持ち、昔と変わってねぇ…」

「嬉しい…。これからは毎日一緒だからね?」



もう絶対ひとりにしねぇから。



もっともっと、俺を好きになればいい…。



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