極悪彼氏
1時間もしたら想太郎とオヤジは打ち解けた。



オヤジもずっと楽しみにしてたんだ、想に会うのを。



連れてきてよかった。



「なんか不思議。大きな息子もいるし、孫までできちゃって」

「その孫より琥太郎の妹か弟の方が小さいって、どうなのって感じだね」



は…?



妹か…弟?



「妊娠して…」

「そうなの。今3ヶ月」

「キャァァァ!!おめでとうございます!!お兄ちゃんになるんだね、コタ」



待てよ。



超微妙な心境なんだけど…。



先に自分の子供産まれてから弟妹とか…。



「うちってマジで複雑な家庭だな…」

「今更気づいた~?」

「テメーが言うなよ」

「全部俺の仕業っ!!あははははっ!!」



笑ってるオヤジは本当にバカかと思う。



やってらんねぇ…。



でも、次産まれてくる俺の弟妹はちゃんと育ててもらえるだろう。



「安心して、もう京さんに悪さはさせないからね」

「マジ、よろしく…」



いい嫁もらってくれたことは本当に感謝だ…。



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