極悪彼氏
確かにお兄ちゃんはコタローを極度のめんどくさがりだと言っていたけど!!



だけど結構重要なことじゃん!!



「コタローのせいで殴られた」

「くっきり手形着いてんな」

「ゲンさんが助けてくれた…けど…」

「カケル、お茶」



このタイミングでお茶!?



ってか…あたしはなんでコタローに文句言ってんだろ…。



カケルが冷蔵庫から缶のお茶を出してコタローに渡した。



「ウヒャッ!!」

「冷やしとけ」



あたしのために…。



なぜかきゅんと胸が痛くなって。



実は優しい人なんじゃないかと思う。



「早く訂正してよ」

「なんで」

「だってコタローもイヤでしょ?あたしと噂になって…」

「別に」



べ、別に?



ってかこんな人前でする話しじゃないんだけど…。



「迷惑なのか」

「迷惑…?う~ん…」

「問題ねぇな」

「でもあたし、コタローの彼女じゃないよ?」

「彼女じゃねぇならセフレだと思われるからやめとけ」

「セッ!?」

「眠い。寝る」



また膝枕っ…。



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