極悪彼氏
この人、ヤバいかも。
そりゃそうか、あの学校のトップの彼女だから。
普通なわけないか…。
「別に二股かけられてても気にしないの」
「えっ…?」
「でも、あたしのプライドが許さないから。別れてくれるよね?」
「別れ…」
「警告ね、今後一切、琥太郎に関わらないで。話しかけないで。顔、見せないでくれる?」
やっぱりただ者じゃないと思った。
あたしはきっと初対面の人にそこまで言えない。
「返事が…聞こえない」
「でもっ…」
「約束ね?破ったら何するかわからないから。じゃ、そういうこと」
有無を言わさぬ態度のまま、彼女は颯爽とその場を去った。
あたし…彼女じゃないのに…。
コタロー、面倒ごとはごめんだよ…。
でもあの人が彼女なんだ…。
あのコタローにお似合い。
あんな美人と付き合ってて、あたしなんかゴミみたいじゃん。
帰り道、なぜかモヤモヤしてお兄ちゃんのネックレスを握りしめた。
そりゃそうか、あの学校のトップの彼女だから。
普通なわけないか…。
「別に二股かけられてても気にしないの」
「えっ…?」
「でも、あたしのプライドが許さないから。別れてくれるよね?」
「別れ…」
「警告ね、今後一切、琥太郎に関わらないで。話しかけないで。顔、見せないでくれる?」
やっぱりただ者じゃないと思った。
あたしはきっと初対面の人にそこまで言えない。
「返事が…聞こえない」
「でもっ…」
「約束ね?破ったら何するかわからないから。じゃ、そういうこと」
有無を言わさぬ態度のまま、彼女は颯爽とその場を去った。
あたし…彼女じゃないのに…。
コタロー、面倒ごとはごめんだよ…。
でもあの人が彼女なんだ…。
あのコタローにお似合い。
あんな美人と付き合ってて、あたしなんかゴミみたいじゃん。
帰り道、なぜかモヤモヤしてお兄ちゃんのネックレスを握りしめた。