極悪彼氏
次の日、意を決してコタローに会いに来た。



あたしから来るのは珍しいこと。



だけどあたしひとりじゃどうにもならない。



ガラッと開けた教室にはいつもの面々。



名前は知らない。



20人くらいいるんだけど、あたしが知ってるのはソファー周辺の人たち。



ツキさん、イズさん、ゲンさん、そしてコタロー。



あとはわからない。



「来いよ」



もしかして、あたしが何も言わずに膝枕されに来たと思ってる?



今日はお話があるの。



「ツラ貸せよ」



な~んてゲンさん風に言ってみた。



眉間にシワが寄ったコタローは次の瞬間、珍しく立ち上がりあたしの元へ歩いて来た。



「誰に向かって言ってんだ」

「こ、コタロー…」

「ナメてんじゃねぇぞ、チビが」



超怒らせてしまいました。



腕を掴まれて思い切りソファーに叩きつけられた感じ。



一瞬息が止まった。



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