極悪彼氏
コタローの雰囲気が…怒ってる…。
「お前がケガしたらどうしてくれんだ」
「ちょっ…」
「俺は寝てぇんだよ。だからお前が必要」
む、胸が苦しいっ…。
軽々とイスを持ち、片方の手であたしの腕を掴んで歩かせる。
ブツブツ文句を言っていたけど、あたしの耳には違う言葉が張り付いていて。
着いたあたしの教室のドアの横。
コタローが来たもんだから教室は静まりかえってる。
「目ぇ、閉じとけ」
教室にいる人に向かってボソッとそれだけ言ったコタローは、次の瞬間、持ってきたあたしのイスを振り上げた。
ものすごく大きな音とともに割れたドアのガラス。
一瞬、何が怒ったのかわからなくなって。
コタローは何事もなかったかのような顔で割れたガラスが飛び散る教室を歩き、あたしの席にイスを戻した。
「次やったら…こんなもんじゃねぇからな」
イスを投げた子にそう言ったコタローの低い声に、一瞬聞きほれてしまった…。
「お前がケガしたらどうしてくれんだ」
「ちょっ…」
「俺は寝てぇんだよ。だからお前が必要」
む、胸が苦しいっ…。
軽々とイスを持ち、片方の手であたしの腕を掴んで歩かせる。
ブツブツ文句を言っていたけど、あたしの耳には違う言葉が張り付いていて。
着いたあたしの教室のドアの横。
コタローが来たもんだから教室は静まりかえってる。
「目ぇ、閉じとけ」
教室にいる人に向かってボソッとそれだけ言ったコタローは、次の瞬間、持ってきたあたしのイスを振り上げた。
ものすごく大きな音とともに割れたドアのガラス。
一瞬、何が怒ったのかわからなくなって。
コタローは何事もなかったかのような顔で割れたガラスが飛び散る教室を歩き、あたしの席にイスを戻した。
「次やったら…こんなもんじゃねぇからな」
イスを投げた子にそう言ったコタローの低い声に、一瞬聞きほれてしまった…。