極悪彼氏
周りに惑わされずにちゃんと真実を見抜ける。



「ムームーって言ってるのもいいけど、今日が何の日かわかってんの?」

「わかってるっつーの。だから寝ようとしたんだろ」

「コタちゃんがそうやってやる気なさげだとつまんないんだけど」

「やる気ねぇわけじゃねぇよ」

「眠いだけならいいけど」



眠いのに夢羽がいなくてイライラしてきた。



今日は用事がある。



そのために今日は寝ておきたかった…。



「何人集まるんだ?」

「180ってとこじゃねぇか?」

「デケェ集まりになりそうだな」

「そうだな、楽しみだ」



今日のことは俺だって心待ちにしてたんだ。



この先はどうなるかわからないけど、夢羽に出会ってから俺は少し変わったんだと思う。



想羽さんの意志を俺が継ぐ。



あの人みたいには出来ないかもしれない。



だけど俺は想羽さんに近づきたい。



「ちゃんと上に話は通したんだろうな」

「抜かりねぇぜ~」



よし、やるか。



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