極悪彼氏
名もないチーム。



暴走族とか、そんなのとは違う。



これは将来のために作るチームだ。



「梶さん、賛成してくれてありがとうございました」

「ゲンに会うのも久しぶりだな~」

「電話でしたからね」

「俺なんか説得しねぇで好きにすりゃあよかったじゃねぇか」

「それじゃあダメですから。想羽さんがいない今、初代のお偉方には許可もらわないと」

「まぁ、いいけどよ。治安もわりぃしな」



タバコに火を着けた梶さんはやっぱり一目置かれてる。



梶さんと想羽さんは伝説級の不良だから。



「そろそろ時間だよ~」

「おっ!!噂のツキトとイズルか!!」

「俺ツキト!!梶ヶ谷さんでしょ?本物だぁ~!!」

「お前カワイイな~!!」
「梶ヶ谷さんの武勇伝とか超聞いてる~!!」



初対面なのにツキトがなついてる…。



珍しい光景…。



「今度遊んでね!!」

「俺就活中だから忙しいんだっての」



イズルもなついたのか…。



ただ者じゃないな、梶さん…。



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