極悪彼氏
そしてそろそろ本当に時間。



騒がしかった倉庫内を静かにしたのはゲンジの一声。



「うるせぇぞ!!」



ゲンジが集めただけあって、信頼度は高いらしい。



そこに数人が寄ってきた。



近くの高校のトップたち。



その中でもうちの学校は相当ヤバい。



「俺たちはアンタらんとことやり合う気はねぇから」

「ってことだ、コタ」

「これからの世の中、賢く生きる考えに賛同した。まさか南一高から誘われるとは思ってなかったけどな」



なんでもアリの学校はうちくらい。



だから俺たちがこの話を持ちかけたのは相当ビックリすることらしい。



想羽さん、俺は想羽さんみたいになれるだろうか。



ギュッと握った胸元のネックレス。



「同盟高とのケンカはなしだ。もし、何かあった時は俺たちが解決する」

「あぁ」

「クスリに手ぇ出したら終わりだと思え」

「それ意外ならなにしてもいいんだろ?」

「レイプ、裏切りもなし」

「困った時はお互い様、だろ?」

「そう言うことだ。守れねぇなら…俺が潰す」



久しぶりにこんなに喋った…。



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