極悪彼氏
俺にはよくわからねぇ。



ひとりの女を大事にするって意味が。



「梶さん、想羽さんって妹いたんですね」

「夢羽ちゃんだろ?さぞかしカワイくなってんだろうなぁ~」

「なんで俺が妹の存在知らなかったんスかね…」

「そりゃあ琥太郎が夢羽ちゃんにヤキモチ妬かねぇようにだろ」

「ヤキモチ!?」

「はははっ!!」



笑ってた梶さんに少しムッとして。



でも俺も夢羽くらい大事にされてたのかと思うと嬉しくなった。



家について礼を行って別れた。



明るい部屋で風呂にも入らずベッドにダイブ。



気持ちいい…。



このまま眠れそうだ…。



目を閉じ、そのまま意識を手放すと、目が覚めたのは昼だった。



かなり寝れた感じがする。



学校なんか行くわけがない。



めんどくせぇからな。



アイツは来たんだろうか。



またイスとか投げられてなきゃいいけど。



ケガなんかさせたらマジでただじゃおかねぇから。



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