極悪彼氏
次の日、寝不足で学校へ行くと偶然ゲンジに会い、そのまま空き教室に向かった。



「なぁ、アイツ見たことねぇ?」



窓から外を見てるゲンジ。



タバコを持つ指で指したのは渡り廊下を歩いてる夢羽。



頭おかしくなったのか?



「夢羽だろ」

「違う、隣の女」

「…………知らん」

「なんか…イヤな予感」

「友達だろ」

「だといいけどな。どこで見たんだ~?」



夢羽には最近誰かがついてるから呼び出されることは減ったらしいし。



きっとゲンジの気のせいだろ。



「あっ!!」

「なんだよ!!」

「さっきの女、桜香と繋がってんぞ」

「桜香…?」

「前にナンパした時にいた女だ」

「それって…」

「やべぇかもな。桜香が何たくらんでんのかわかんねぇけど忠告はしとくべきじゃねぇか?」



昼休み、ゲンジが夢羽を呼び出した。



さっきの女が夢羽と一緒に…。



「お前は呼んでねぇ」

「今から学食行くんだもん!!コタローこそなんなの?腹ぺこなんだから用事なら手短にしてよね」



ゲンジの間違いだったら?



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