傷口に舌を



そう答えると同時に、琉が私の首筋に顔をうずめた。


少し汗ばんだ琉の髪が私の首筋をくすぐる。


「んっ…。りゅ…ぅ、そこ…あっ。」


風邪で弱っているのか、いつもよりきつく血を吸われた。


「ありがと。」


唇を離すと、そう言ってキス。



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