傷口に舌を



街中は人が多くて、私たちははぐれないように寄り添って歩く。


こんな風に琉と歩く日がくるなんて、思ってもみなかったよ。


今、すごく幸せ…。


「珠妃、あそこ。」


琉が指差したのは、私が好きな雑貨屋さん。



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