傷口に舌を



「寄っていいの?」


私は琉と手を繋いだまま、いつもの雑貨屋さんに入った。


アクセサリーから文具、日用品までなんでも揃う。


「これかわいー。」


琉の手を離して、小物を一つずつ手に取って見る。


「珠妃、こっち。」


琉が私を手招きした。



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