傷口に舌を



「珠妃が好きなの選んでいいよ。」


決まったら言って、とあっちへ行ってしまいそうになる琉を慌てて止める。


「琉に選んで欲しい。」


琉が私のことを考えて、選んだものがいい。


「…わかった。」


琉はそう言って私の頭を撫でた。



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