Sweet bitter
「そっかそっか…。なら良かった」
課長は優しく微笑むと、自分のデスクに座った。
あたしはスクッと立ち上がり、給湯室に入った。
コーヒーでも淹れてあげよう。
課長は上司なんだから!
あたしは2人分のコーヒーを用意し、給湯室を出た。
「課長、コーヒーどうぞ」
「お、ありがとう!気が利くね」
あたしは課長にコーヒーを渡す。
ふと、課長の細くて長い指が目に入った。
あ…この手好きかも。
そう思ったその時だった。