【番外編】鬼に愛された女【白雲編】
「最初は自分が鬼になったことは親にも、村人にも黙っていた。……だが、ずっと成長しない俺を気味悪がって、村から追い出された。それからは自分で自分の身を守るために刀を使い始めたんだ。ま、我流だけどな」
と、そこで我に返る
なんでここまでこんな奴に話してるんだ?
馬鹿らしくなった俺は、急いで立ち上がり、振り向くことなく走り出した
後ろで名を何度も呼ばれているが関係ない
何よりも早く俺はその場を立ち去りたかった