【番外編】鬼に愛された女【白雲編】
「それで?その鬼神院が俺に何の用だ?」
「じつは、そなたに鬼神院で働いて欲しいんだ」
「俺が?何のために?」
「用心棒として働いてほしい。そなた、強いのだろう?一つの村を全滅させたそなただ。きっと役にたつはずだ」
「お待ちください老長!この者は我が屋敷で預かっているのです。勝手に連れて行くなど、言語道断」
呆気にとられていた麗美が口を挟む
「そなたはこの屋敷の娘か?」
優しい雰囲気が一瞬にして消し去り、玄二は麗美を睨みつける