【番外編】鬼に愛された女【白雲編】
鬼の用心棒
「これからお世話になります」
鬼神院の屋敷についた俺は、老長らに挨拶をしている
「……それで一つ、そなたに頼みたいことがあるんだが」
老長、玄二が俺に何かを言いたそうにこちらを見てくる
ほかの鬼神院は、にたにたと笑ってこちらを見る
正直、気持ち悪い
「……なんでしょうか」
「こいつを殺してほしいんだ」
玄二が俺に投げ捨てたのは、一枚の似顔絵