【番外編】鬼に愛された女【白雲編】
鬼化した人間は、純血の鬼たちからひどい差別を受けている
俺が側近になれば、間違いなく周りが反対するだろう
そして、鬼の世界は地位が重視されている
地位をもたない俺には無理なこと
でも、俺はこいつの側近になってみたかった
「……よし。このことは玄二と話して決める。お前が側近になってくれたら心強い」
「ありがとうございます」
また俺は頭を下げた
こんなにも頭を下げたことってあったか?
今日の俺はどこかおかしい気がしてやまなかった