ライアー ラブ
「愛ちゃ〜ん。怒ってるの?」 

「怒ってる。」 


ラブホの一室で、あたしは今、機嫌が悪かった。


ベッドの上で、あたしはタバコに火を点ける。 


「ホントごめん〜。久しぶりだったからさぁ…。」 

男は裸。 
あたしも裸。 

男はあたしに向かって手を合わせた。 


「だからって早すぎ!ひどいよ!あたしまだだったのに!」 

あたしはそっぽを向いて、タバコを吸い続ける。 

「じゃあ、もう1回しよ?」 

そういって男はあたしの胸に手で触れてきた。 

「………すぐできる?」 

「できる♪」 

「じゃあ許す」 




あたしと男はベッドの中で再び絡み合った。 





男の名前は…… 


知らない。
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