【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


「なんで怒らないの?」

不思議そうに俺の顔を覗く少年


「怒るほどでもありませんから」


「あっそう。……ん?もしかしてお前、もう刀なんてもんを使ってるわけ?」


少年は俺の腰にささっている刀を見てそう言ってきた


「……一応」


「へー。世も末だな。なぁ、ちょっとその刀見るぞ」


いつ取ったのだろうか


腰にあったはずの刀が、やつに取られていた



< 24 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop