【番外編】鬼に愛された女【鋼編】
そうは言うものの……
「ですが……」
きっぱりと断ろうと、俺は口を開くと
「ならこうしよう。お前たち、こちらで働かないか?もちろん、住み込みで」
「はぁっ!?」
さすが兄妹
同時に驚きの言葉を発する
「俺を守ることはしなくていい。執務などをしてくれないか?もしくは、戦術指導とか」
「……お兄様」
近江が俺の顔を覗いてくる
……近江のためだ
「わかりました。やります」
「本当かっ!?」
神威様がガバッと俺に抱きつく