【番外編】鬼に愛された女【鋼編】
「ちょっ……」
「ありがとう鋼。それから近江。お前たちがいてくれたら心強い」
神威様は抱きつくのを止め、俺たちを交互に見てくる
「それでだ。早速やってもらいたいことがある。まず近江、他の女房たちと挨拶をしてこい」
「はい」
頭を下げて、俺にも頭を下げた後に、近江はその場を立ち去る
「それから鋼。お前は今から俺と報告書の作成をしてもらう」
「報告書?」
「そうだ。昨日俺は頭領になってしまったから、鬼神院のじじいどもが報告書出せってうるさくて」