【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


「おいお前たち。何も知らないでよくあいつのことが言えますね」


笑顔で話すが、頭領の目は笑っていない


それに、声に威圧感がある


「で、ですが頭領!あいつが来てから屋敷の雰囲気悪くなるし……」


家臣の一人が、そう文句を言うと、ぎろりと頭領に睨まれていたた


「あいつはあいつなりに、お前た


ちと関わろうとしている。お前達


は屋敷の雰囲気が悪くなったと言


うが、お前たちが勝手に悪くして


いるだけだろ?」


頭領がドスのきいた声で家臣たちに言い放つと、家臣たちは頭を下げて、蜘蛛の子を散らしたかのように逃げていった



< 49 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop