【番外編】鬼に愛された女【鋼編】
「おいお前たち。何も知らないでよくあいつのことが言えますね」
笑顔で話すが、頭領の目は笑っていない
それに、声に威圧感がある
「で、ですが頭領!あいつが来てから屋敷の雰囲気悪くなるし……」
家臣の一人が、そう文句を言うと、ぎろりと頭領に睨まれていたた
「あいつはあいつなりに、お前た
ちと関わろうとしている。お前達
は屋敷の雰囲気が悪くなったと言
うが、お前たちが勝手に悪くして
いるだけだろ?」
頭領がドスのきいた声で家臣たちに言い放つと、家臣たちは頭を下げて、蜘蛛の子を散らしたかのように逃げていった