【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


「あぁ。本当だから」


「……わかった。はい、約束ね」


近江は小指を突き出してきた


俺とはまったく違った、小さい指だ


「あぁ、約束」


俺の小指を近江の小指に絡ませた


近江の笑う顔を見ると、自然に笑顔になる


「……じゃ、あとでな」

指を離して近江から離れ、湯浴みをしに向かった



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