【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


考え事をしながら歩いていると、執務室まであと一歩というところまできた


深く息を吸い込んで、気持ちを落ち着かせる


意を決して中に入ろうと思っていると、見知った顔の男が俺に声をかけてきた


先ほど頭領に叱られた家臣


「鋼、話がある。ちょっと来い」


「……はい」


何を言われるかはたいてい予想できる


だが、俺は大人しくこの男についていった




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