【番外編】鬼に愛された女【鋼編】


「来たか……」


俺は書庫に連れてこられ、百鬼家の家臣たち六人に囲まれた


「何のようでしょうか」

知らないふりをして、家臣たちに尋ねる


「……お前、何様のつもりなんだよ?頭領に気に入られているからって、見下してんじゃなねぇぞ」


家臣の一人が、俺の胸ぐらを掴んで睨んでくる


「俺は、皆様を見下してなんかいません」


表情一つ変えずにそう言うと火に油をそそいだらしく、胸ぐらをつかんでいる男に殴られた




< 54 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop