【番外編】鬼に愛された女【鋼編】
現在
俺は頭領を、この命に代えても守ると誓ったのに、守ることができなかった
しかも、頭領の大事な奥方様も守ることができなかった
悔しい
そして情けない
そんな俺が二人の大事な娘、琥珀様を迎えにいって良いのだろうか
たとえ奥方様の頼みでも、二人を守れなかった俺には迎えに行く資格がない
でも、迎えに行かなくては
今度こそ守る
絶対に
――鋼編 完