死んだ瞳の綺麗な人間

突然の電話

・椎side・
俺が帰って来ると
そこには
寝ている
麗と伯人と
二人の執事の姿。

「伯人様達を見てるとじれったくなります。」

「ですね。僕もですよ。」

分かる。

「だよな。伯人も麗もさっさとくっつけば良いのにな。」

「「椎様も思いますよね。」」

「ねえ橘。
デカイ毛布ってあった？」

「ありますよ。
取ってまいります。」

ソファーの上で
寝ている
伯人と麗。

その寝ている姿も
まあ大胆だよな。

伯人の膝の上で
寝ている麗。

伯人の胸に
寄りかかりながら
寝ている麗。

麗の頭の上に
自分の頭を乗せて
寝ている伯人。

伯人の腕は麗を
しっかり
抱いている。

この光景を
今まで何度見たか。

そのたびに
思う事がある。

すっごく微笑ましい。てな。

「椎様。
こちらで
よろしいですか？」

「あ～
ありがとう。」

そう言って俺は
毛布を受け取り
伯人と麗にかけてやった。