死んだ瞳の綺麗な人間
あれから
数日が経った。

その間にも
殺られて行く仲間…

そして
弱っていく麗。

俺のイライラは
限界を超えていた。

そして
今日から
二学期が始まる。と、言う
その時…
事件は起きた…

「おはよー
お腹好いたー」

と、言いながら
椅子に腰をかけた麗。

「麗様お食事されるんですか?」

「麗、学校行くのか?」

この二週間
部屋からも出なくて
ご飯も食べなかった麗が
制服に着替えて
そして
お腹空いた。と言いながら
リビングに入って来た。

「食べる。
スッゴク
お腹空いてるのよね。
それと学校も行くわよ。」

と、言った。

いつもの…麗だ…。

俺は我に返った。

「橘っ!!!早く食事の準備しろっ!!」

「はっはいっ!!!」

と、急いで
橘に朝食の準備をさせた。

「あ~
美味しかった。
ご馳走様でした。」

麗が食べた…。

たくさん
ご飯を食べた…。

良かった。

麗が
いつもの麗に戻った。

「橘、車出して。」

麗が言った。

は?

「何言ってんだ麗。
伯人が
もう少しで来るぞ。」

「ねえ、伯人って誰?」

………。

「何言ってんだよ。
麗、伯人は伯人だろーが。」

「そうですよ。
麗様。
伯人様は伯人様ですよ。」

「いやだから
その伯人って誰よ。」

おい。
マジかよ…。

「「……………。」」

「麗。それ本気で言ってるのか?」

俺は真剣に聞いて来た。

「本気だけど…」

俺は
急いで櫂兄ちゃんに
電話をした。

そして数分後…
櫂兄ちゃんが現れた。







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