死んだ瞳の綺麗な人間
追い詰めるなよ。か…

そうだな。

自分を
追い詰めるのはやめるか。
この二人が
何にも進展しないのなら
俺が
きっかけを
作ればいいんだ。

俺が
大好きな
お前達二人の
恋のキューピッドに
なってやろうじゃねーか。

よしっ
伯人に電話するか。



たく。
全然出ねーし。

これで
出なかったら
麗はやらねー。

そんな変な
覚悟でした電話。

「もしも「もしもしじゃねーんだよってめぇは何してんだっ」

出たし。

「うん。ごめんね。」

はあ。マジかよ。

「イキナリ戻んなよ。
怒れねーだろ。」

俺は優しいバージョンの伯人には
弱いんだよ。

「知ってるよ。」

それを知ってて
使うとかきたねー。

「てめぇムカつくな。
それより
早くウチに来い。
麗に付いててくれ。」

「何かあったの?」

まあな。ふふ。

「説明は後だ。
早く来い。」



それから
約十分後…。

「入るよー」

そう言いながら
部屋に入って来た伯人。

俺は
伯人の方を見ずに話す。

「伯人。
お前は何考えてるんだ?」

「何考えてるんだろーね。
自分でも分からないや。」

分からないんじゃねーんだよ。

「俺には
伯人が女遊びしようが
何しようが関係はない。
それに
俺も一緒だから
何にも言えない。
だけどな
麗は違うだろ。
麗は違う。」

そう麗は違うんだよ。

麗は違うんだよ。



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